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米国田淵電機によるハリケーンにより被災したプエルトリコでの電力復旧貢献活動について2018年02月28日

この度は、プエルトリコにおいてハリケーン「イルマ」および「マリア」により被災されました方々に、謹んでお見舞い申し上げます。

2017年9月にプエルトリコを襲ったハリケーンの復旧支援のために寄付された、田淵電機株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:貝方士利浩)製の蓄電ハイブリッドシステム「EIBS(アイビス)」が、被災地の一つ、マリカオのご家庭に設置され、約20年ぶりに電気の明かりが灯りました。

EIBSが設置されたご家庭のあるマリカオは、プエルトリコの首都サンファンから遠く離れた山間地であり、1998年に発生したハリケーン「ジョージ」に被災して以降、長期間に亘って、安定的な電気の供給が途絶えたままでした。昨年9月にプエルトリコを襲ったハリケーンでは、家屋はもとより周辺道路など基礎的なインフラにも、甚大な被害を受けた地域です。設置にあたった弊社技術者の報告によれば、長い間電気のない生活を送られていた家主様は、約20年ぶりに自宅に明かりが灯り、ご家族とともに涙を流して喜んで頂けたとのことです。

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(家主様と当社製品EIBSが設置された家屋)

被災当初、プエルトリコのほぼ全域で停電が発生し、米Federal Emergency Management Agency(FEMA)によると、被災90日後の2017年12月下旬時点でも、約35%の地域が電力のない生活を送っています。こうした情報が徐々に明らかになってくる中、当社連結子会社であるTabuchi Electric Company of America, Ltd.(以下米国田淵電機)は、自立・分散型電源として、被災地での生活支援のお役に立てる機器としてEIBS10台の寄付を申し出ておりました。その後、関係の皆様の熱心なご理解とご協力も得て、巨大災害で著しく悪化した厳しい現地の諸事情も乗り越えて、第1号機の設置完了をようやくご報告することができました。

こうした経験も踏まえ、現在、米国田淵電機は、プエルトリコにてEIBSの普及活動を進めています。すでに販売・出荷が進み、当社および米国田淵電機の技術チームが合同で、現地EPCやインストーラー(いずれも施行業者様)向けの施工トレーニングも実施しています。こうした努力の積み重ねで、今後、災害に強い自立・分散型電源としてのEIBSの設置が、プエルトリコおよび周辺のカリブ諸島にて拡大して行くものと期待しています。
田淵電機および米国田淵電機は、引き続き、プエルトリコの一刻も早い電力復旧に貢献できるよう、尽力してまいります。

<EIBSについて>
EIBSは、蓄電池対応ハイブリッドパワーコンディショナ(5.5kWh)と専用蓄電池ユニット(定格9.48kWh)をセットにした住宅用システムです。通常は太陽光発電と蓄電装置とのそれぞれに必要となるパワーコンディショナを、当社のマルチストリング技術により1台のパワーコンディショナに集約しました。太陽光発電と蓄電池とは直流のまま繋がっており、交流に変換することなく蓄電池に充電できるため変換ロスが少なく、電気を有効に活用することができます。日中、太陽光パネルで発電した電気をパワーコンディショナを通じて蓄電池に貯め、貯めた電気の夜間使用が可能。系統からの充電も可能で、停電や自然災害時のバックアップ電源としてもご活用いただけます。

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(蓄電ハイブリッドシステム「EIBS(アイビス)」と住宅内に設置した場合のイメージ)


<Tabuchi Electric Company of America, Ltd.について>
所在地 : アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼ
設立  : 1987年
代表者 : Harumi Fujii McClure
事業内容: 住宅用蓄電ハイブリッドシステム「EIBS(アイビス)」および産業用パワーコンディショナの販売

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